体格指数(BMI)などの健康診断の検査6項目で、数値が高くても低くても要介護認定リスクの上昇と関連があることが分かったと、名古屋大の研究グループが発表した。
要介護者を減らすためには、高リスク者を特定する適切なリスクマーカーを見つける必要がある。研究グループは、2011年4月~12年3月に愛知県北名古屋市で健康診断を受けた65歳以上の3718人(男性1742人、女性1976人)を対象に、健診データと要介護認定情報を用いて、8年半の追跡調査を行った。
その結果、肥満レベルを見るBMI、最高血圧(収縮期血圧)、HDL(善玉)コレステロール、肝臓で作られるガンマGTP、ALT、ASTの各酵素は、数値が高くても低くても要介護認定リスクが上昇し、グラフ化するとU字形を示すことが分かった。
(メディカルトリビューン=時事)