「一雨一度」の言葉通り朝晩の空気はひんやりし、秋の深まりを肌で感じるようになった。昼夜の寒暖差が大きい日もあり、体調管理には十分気を付けたい。
厚生労働省の発表によると、国内の100歳以上の高齢者は9万2139人、うち道内は4634人(15日現在)で、共に過去最多という。最高齢者は大阪府の116歳女性。その生命力に敬服し、国内ではまだ誰も達していない「大還暦(120歳)」以上を目指してほしい。
慶応大の百寿者研究によると、自立した日常生活を送る百歳以上の健康長寿者は全体の約2割にすぎず、約8割の方が何らかの介護支援を受けているという。健康長寿を左右するのは、栄養バランスの取れた食事や適度な運動と睡眠など日常の過ごし方が重要になるそうだ。食は妙薬。まずは国の食生活の指針「まごわやさしい(豆・ごま・ワカメ・野菜・魚・シイタケ・芋)」を念頭に日々の献立を工夫したい。腹八分目、肥満解消も健康長寿の大きなカギになる。
人の最大寿命は125歳とも、150歳とも言われる。世界でもまだ誰もいないが、そこまで生きられるという期待が膨らむ。60代の自分はまだ人生の折り返し付近をうろつく。充実した時間、心のゆとりも健康を左右するそうだ。(教)