アイスホッケーアジアリーグ2023~24が開幕。16、17両日はネピアアイスアリーナ=苫小牧市=などで4試合が行われ、レッドイーグルス北海道は昨年の王者HLアニャン(韓国)と激突して2連勝、リーグ制覇に向けて好スタートを切った。
▽2回戦
レッドイーグルス北海道4―0HLアニャン
▽得点者【レ】高橋(橋本、中屋敷)高橋(橋本、中島)小林(柴田、武部)髙木▽GK【レ】小野田【ア】マット・ダルトン▽シュート数【レ】37【ア】44▽反則【レ】10分【ア】2分▽パワープレー得点【レ】0【ア】0▽キルプレー得点【レ】0【ア】0▽観客数1794人
序盤から豊富な運動量でルーズパックに素早く反応して猛攻を仕掛け、1ピリオドから3点をリードする展開となった。守りではGK小野田拓人が44セーブ無失点で相手の猛攻を防ぎ快勝した。
東北フリーブレイズ6―4栃木日光アイスバックス
▽1回戦
レッドイーグルス北海道2―1HLアニャン
▽得点者【レ】入倉(中島、高橋)久慈(三田村、相木)【ア】イ・チョンミン(イ・ドンク、イ・ヒョンスン)▽GK【レ】成澤【ア】マット・ダルトン▽シュート数【レ】29【ア】26▽反則【レ】8分【ア】11分▽パワープレー得点【レ】1【ア】0▽キルプレー得点【レ】0【ア】0▽観客数1812人
序盤は両チームとも動きに硬さが見られたが、パワープレーのチャンスでFW入倉大雅がFW中島彰吾のパスに合わせ先制点を挙げた。第3ピリオドには同点に追い付かれるも、相手ゴール前の攻防からこぼれたパックをFW久慈修平が押し込んで勝ち越し。アニャンは終了間際、6人攻撃を仕掛けるが、イーグルスが堅い守りで逃げ切った。
栃木日光アイスバックス4―2東北フリーブレイ
―GK成澤、ゲームをコントロール
チームにとって大事な初戦でマスクをかぶったGK成澤。昨シーズン、プレーオフファイナルで味わった悔しさを開幕戦にぶつけた。「GKとしても落とせないので緊張したが、まずは1本目のシュートを止めて、リバウンドをなるべく出さないよう意識した」と振り返るように、抜群のリバウンドコントロールを見せた。
HLアニャンについては「本来の素早さではなかったように感じるが、何より自分たちは、それ以上に強い気持ちを持って戦ったことが結果に表れたと思う」と勝因を分析。その上で「ディフェンディングゾーンの数的不利からピンチになることがあった。選手同士でコミュニケーションを取って修正していく必要がある」と語った。
初戦はプレーヤーのシュートブロックも光った。DFが攻撃参加することでスコアリングチャンスを増やしつつ、反撃に対して素早く守りに転じていた。
GK出身の荻野監督は「相手に2発、3発打たれるとディフェンスゾーンで混戦となり、守りもきつくなる」とした上で「シュートに対し、リバウンドを出さずにゲームを切ってくれてリズムができた。本当にゲームをつくってくれたと思う」と評価した。
―新体制で好スタート
16日の初戦を勝利で飾ったレッドイーグルス。決勝点を決めたFW久慈は「みんなでゴールに向かっていく姿勢と強い気持ちが良い結果を生んだ」と振り返った。初陣で勝利を飾った荻野監督は「GK中心にプレーヤーもシュートブロックなど、体を張ってゴールを守ってくれたことで、最少失点に抑えることができた」と分析。「成長」をテーマにスタートした新体制での白星スタートに「選手たち一人ひとりがベンチで声を出し、プレーについて声を掛け合いながら臨んでいたし、それが開幕戦勝利につながった。チームが一つになっていると感じた」と話した。
17日の第2戦、素早いフォアチェックを仕掛けてチャンスメークし、2得点を挙げたFW高橋は「昨季、プレーオフで負けてからずっと悔しい気持ちを持っていた。一人ひとりが意識を持ってチームの良い状態を継続し、次戦も引かずにどんどんチャレンジしていきたい」と意気込んだ。