アイヌ民族文化財団は16~23日、アイヌ文化とサケに関するイベント「カムイチェプ 受け継がれたサケ漁」を白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)で開催する。サケ漁具の製作実演やサケ皮を使った工作体験、屋外ステージでの歌や踊り、講演などを行う。
アイヌ民族とサケの関わりをより深く体感してもらいたい―と企画した。
実演は期間中の各日午前9時~午後6時、工房内。職員が伝統漁具「マレク」(かぎの付いたもり)や魚皮靴「チェプケレ」に使う糸などを製作するのを見学できる。定員36人。
工作体験は23日の午前10時と午後3時半の2回、工房内。千歳サケのふるさと村教授会を講師に迎え、サケ皮を使ったキーホルダー作りが楽しめる。各回15人。
ポロトコタンの夜は17日午後5時半から、伝統的コタン群近くでスタート。サッチェプ(干し魚)を試食しながら夜のコタンで歌や踊りを楽しむ。定員は100人程度。
講演は23日午前11時から、ポロチセ(大きい家)で。「白糠のサケ漁の伝統」と題して、白糠アイヌ協会会長の天内重樹さんがサケ漁の話や実演を予定している。定員42人。
また同日午後2時半から、博物館交流室で、サケのふるさと千歳水族館の菊池基弘館長が特別講演「サケ―謎に満ちた生命の旅」を行う。定員60人。
いずれも無料だが、入場料が別途必要。詳しくはウポポイのホームページ(https://ainu-upopoy.jp/)。