厚生労働省は日、全国の100歳以上の高齢者が9万2139人に上り、53年連続で過去最多を更新したと発表した。住民基本台帳に基づく同日時点の集計で、昨年より1613人多く、女性が8万1589人と全体の9割近くを占めた。
100歳以上の高齢者は、統計を取り始めた1963年は153人だったが、81年に1000人、98年に1万人を突破し、2012年には5万人を超えた。厚労省の担当者は「医療技術などの進歩で平均寿命が延びている。当面の間は増えるのでは」との見方を示した。
人口10万人当たりの100歳以上の割合は73・74人。都道府県別では、島根が155・17人で11年連続最多となり、高知(146・01人)、鳥取(126・29人)と続いた。最少は34年連続となる埼玉(44・79人)で、愛知(47・69人)、千葉(50・22人)の順だった。
国内最高齢は女性が116歳の巽フサさん(大阪府柏原市)。男性は111歳の薗部儀三郎さん(千葉県館山市)。
今年度100歳を迎える人は4万7107人。対象者には祝い状と記念品の銀杯が贈られる。