―主将としてシーズンを迎えるに当たって。
「チーム全体の雰囲気やモチベーションをどう上げていくか―ということを考えたり、勝つ集団にしていくための責任は感じている。言葉で選手を引き付けるようなことは得意ではないので、プレーでリーダーシップを示していきたい。楽しく練習に取り組むためにも、進んで声出しをして雰囲気づくりをする。主将になることが決まり、最初のミーティングなどで「現状維持ではなく、若手からベテランまで成長する意識を忘れないようにしよう」と呼び掛けた。トレーニングも考えながら取り組むことで成長するし、実践できていると思う」
―試合でどういった攻撃展開をしていきたいか。
「これまで、ミスをすると相手にチャンスを与えてしまいかねないような場面で、横パスなどリスクになるようなプレーは避けるようにしてきた。イーグルスには高いスキルの選手も多い。単にパックを相手陣地に放り込んで、攻撃を仕掛けるより、パスを1本通すことで数的優位をつくるような相手が嫌がるプレーをしていこうと監督やコーチとも話した。ここまでの練習試合やプレシーズンでもトライできていると思う」
―去年と違うところ。
「オフェンスゾーンでの相手の守りの崩しや、ニュートラルゾーンに出されても素早く攻めに転じる練習、時間をかけて攻め上がるような練習が今年は多い。ベースは守りから入るが、オフェンス面でのバリエーションを増やす試みもしている。アイスホッケーは5対5で行うが、局面では1対1の方が多くなる。このバトルに勝てないことには勝利につながらないし、勝つための練習は常にやっている。チームとして、チャレンジしていこう―という意思疎通もある」
―昨年はアシスト、ポイント王に輝いたが今シーズンの個人目標は。
「チームの勝敗を左右するような大事な場面で、点数に絡むようなプレーをしたいと思っている。試合が拮抗(きっこう)したプレッシャーのかかる場面でゴール、アシストができるように練習していきたい。センターフォワードとしてセットをコントロールしなければならないし、一緒にプレーする4人がどれだけ力を発揮できるかということが大事。アシストの方が自分のプレーにも合っているし、自分の役割だと思う」
―アジアリーグ、全日本の2冠に向けた意気込みを。
「全員が思っていることだが、まずは一試合一試合の積み重ねだと思うので、先を見過ぎず目の前の一戦に集中して100%力を出せるようにコンディションを整えていくことが大事。積み重ねの先に優勝やタイトルがあるので目の前に集中していきたい」