苫小牧市勇払にある安平川は、サケマス採捕の河口規制(左右両岸とも1キロ)が9月30日までとなっていることもあるが、河口の左岸から苫小牧港・東港まで続く弁天海岸は初冬もサケが釣れる遅場だ。錦岡など他のポイントの釣果が低下する10月からポツポツと釣れだし、12月まで狙える。
安平川ではサケのふ化や稚魚の放流事業が行われているわけではない。来遊するサケは安平川の本支流で自然産卵された個体とみられる。当然、ふ化事業が行われている河川付近などのポイントより釣果はずっと少ない。
ただ、弁天一帯は砂浜で、釣座の背後に駐車できるなど釣りをしやすいのがメリット。場所によっては車中からさおを見て魚信をチェックできる。寒い時期の釣りにはもってこいのポイントだ。
釣果実績は、河口直近より少し離れた辺りがいいと聞く。通称「沼前」と呼ばれている、2キロ強ほど東港寄りの緩やかに弧を描いている三日月沼付近も好ポイントだ。海中に地下水がにじみ出ているとみられており、魚が着きやすいと言われている。