「ダイナム裏」「年金浜」の通称が定着した錦多峰川左岸。実績の高い好ポイントだけに今後に期待したい

　地元の釣り人が「年金浜」とも呼ぶ苫小牧随一のサケ釣りポイント。道央自動車道の苫小牧西インターチェンジから道なりに南下するだけで海岸にアクセスでき、しかもサケのふ化放流事業が行われている錦多峰川が近いことから札幌圏のサケ釣りファンも多く訪れる。

　ここは4・5メートル前後の投げざおを使う「ぶっ込み」で釣りをしやすい砂浜が錦多峰川から小糸魚川まで2キロ弱続き、駐車場所を背後に確保しやすい。最盛期だと釣行当日の朝に出掛けて釣座を確保するのはほとんど困難なほど、高い人気のある有名ポイントだ。午前で撤収する釣り人もいるため、釣果は早朝より落ちるものの午後から夕まずめ狙いなら入釣しやすい。

　ここは産卵のために来遊したサケが波打ち際など手前付近を悠々と泳ぐ様子を見られることも少なくない。群れの魚影が濃い時やタイミングに恵まれると、波打ち際から100メートルほど沖にかけてサケがジャンプを繰り返す様子を見ることができる。