アイスホッケーアジアリーグ開幕まであと3日。リーグ制覇と全日本選手権優勝の2冠に挑むレッドイーグルス北海道の荻野順二監督、FW中島彰吾主将、DF山田虎太朗副主将に意気込みを聞いた。
―新チームでの監督としての取り組みは。
「選手たちができるだけプレーしやすい環境づくりを心掛け、一人ひとりとしっかりコミュニケーションを取ることに重きを置いてきた。選手たちが考えていることや精神状態を含むコンディションを知るため、対話を重ねて本音を引き出し、向き合う姿勢をこちらから示すことが関係性をつくっていく上で大事だと考えている」
―開幕直前チームの状況について。
「練習の中で選手たちは細かい部分も意識してプレーしているように感じるし、声が出ていて元気もある。非常に雰囲気も良い。選手同士で考えながら取り組んでいるので、あまり入り過ぎないようにし、どんどんチャレンジしていけるような環境づくりを大事にしていきたい。
―今シーズンの戦い方について。
「プレーや戦術的な部分で昨年と大きく変えることはないが、簡単に相手にチャンスを与えないような戦い方をしていきたい。良い守りから良い攻めにつなげるためにも、基本的なことだがディフェンスゾーンから攻め上がるブレイクアウトでもFWが低くサポートに入るなど、細かな部分にもこだわった戦い方を意識したい。その上で、チャンスメークのためのチャレンジできる部分はしていく。苦しい場面で力負けしないよう、チーム一丸となっていく必要がある」
―開幕戦の相手、HLアニャンの印象。
「運動量があり、フィジカルも強い上に組織的で細かいプレーをしっかりしているレベルの高いチーム。引いて守るわけではないが、守備から攻撃への展開を素早くこなし、簡単に失点をしないようにする必要がある。昨シーズンの平均失点が1・7であることからも、対戦はロースコアが予想される。『良い守りから良い攻め』を実行していく」
―開幕戦に向けて。
「昨シーズン最後に負けてしまった相手との顔合わせ。今年は成長をスローガンに掲げており、そこに向けて選手、スタッフ全員が準備をしている。チームが昨年からどれだけ成長したかを早速試すことができるので、いい対戦相手であると思う。実際プレーするのは選手たちだが、信頼してリンクへ送り出したい」