安平町商品開発セミナーが11日、町追分中央のぬくもりセンターで始まった。町内で地元特産品などを取り扱う事業関係者9人が参加。来年2月まで全5回の予定で、商品開発を進める上での知識やコンセプト、戦略などを専門家から学んでいく。
売れる商品を生み出すためのポイントやこつを学んでもらおうと、町が企画。チラシや買い物情報サービスなどを展開する「ロコガイド」(東京)の片桐優取締役を講師に迎えた。
初回のオリエンテーションで片桐取締役は「商品名に地名を付けたとしても、地域の中で売るならいいが、ターゲットを広くした場合はおそらく売れない」と指摘。同じコーヒーチェーンでも客層が異なる「スターバックスコーヒー」と「ドトールコーヒー」の例を挙げながら、5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)を差別化することで「ターゲットを明確にすることが大事」と説いた。
また、中身を重視しがちだが、外観やパッケージが重要なことを強調。「中身はいいに決まっている。先に包装形態やパッケージに着手した方がいい」とアドバイスした。
町内でクラフトビールの製造を目指している地域おこし協力隊の坪松賢太さん(36)は「作り手だとどうしても中身にこだわるが、商品を売るには外観も大事だということ。違う形態から良いものをまねることも一つ、ということなどが分かってきた」と話していた。