特殊詐欺グループ、凶行に転換 犯罪インフラ浸透、匿名性向上―「手っ取り早さ」で強盗も

  • ニュース, 国内・海外
  • 2023年9月13日

 広域強盗事件の指示役として逮捕された渡辺優樹容疑者(39)らは、フィリピンを拠点に特殊詐欺を繰り返し、次第に強盗などにも手を染めるようになった。捜査幹部は、SNSによる犯罪実行役の募集や匿名性の高い通信手段の浸透で、上位メンバーまで捜査が届きにくい環境の中、「詐欺よりも手っ取り早く金銭を奪える強盗に手口をシフトしたのではないか」と分析する。

 捜査関係者によると、渡辺容疑者は遅くとも2019年4月ごろには、フィリピンで自身をリーダーとする特殊詐欺グループを形成。手口を小まめに変えながら成功率を高め、別の幹部とノウハウを共有して組織を拡大した。被害総額は60億円に上るとみられ、同国では一時、メンバー100人近くが活動していた可能性がある。

 ただ、特殊詐欺はうその電話役、キャッシュカードの受け取り役、詐取金の引き出し役など多くの人手が必要で、失敗することも多い。捜査幹部は「100人に電話をかけて1人だませるかどうか。闇名簿などで家の資産状況さえ分かれば強盗の方が手っ取り早い」と語る。

 渡辺容疑者らは海外からSNSを通じて使い捨て可能な実行役を募集したり、匿名性が高いテレグラムで指示を出したりして「犯罪インフラ」の使い方を熟知。捜査幹部は、手口を強盗に移行しても「捜査は及ばないと考えたのではないか」と分析する。

 警視庁は約8カ月に及ぶ捜査の末、東京都狛江市で女性が襲撃され、死亡した事件の指示役4人を逮捕した。  フィリピン国内外にはいまだグループのメンバー約20人が潜伏しているとみられる。同幹部は「『必ず捕まる』という心理的な抑止効果の面でも、今回の検挙の価値は大きい」と語った。

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