北朝鮮の朝鮮中央通信は12日、金正恩朝鮮労働党総書記の特別列車が10日午後、ロシアに向けて平壌を出発したと伝えた。ロシア国営テレビによると、ペスコフ大統領報道官は11日、プーチン大統領と正恩氏の一対一の会談や公式夕食会を調整していると発表。「完全な形式」の公式訪問になるとしており、日程の都合上、首脳会談は日に行われるとの見方が有力だ。
正恩氏は、極東・沿海地方にあるロ朝国境のハサン駅に到着後、2019年春の訪ロ時と同様、ウラジオストクに向かう可能性がある。
プーチン氏は当初、政府主催の東方経済フォーラムに出席するため、11、12両日の予定でウラジオストクを訪問した。ただ、12日はラオスのパーニー国家副主席の同席の下、フォーラム全体会合で演説するほか、中国政府代表団トップの張国清副首相との会談を控えており、時間に制約がある。
ペスコフ氏は、ロ朝首脳会談が「数日中」に行われると説明。韓国メディアは13日実施の可能性を伝え、ロシア紙・独立新聞もフォーラムの自国政府代表団の話として13日になりそうだと指摘した。