北海道テレビ放送(HTB、札幌市)の番組企画「下國伸の出張!お目覚メシ」の収録が8日、むかわ町の穂別中学校(三品秀行校長)で行われた。全国を回って活躍する料理人、下國伸シェフと3年生7人が地元産の野菜を使ってオリジナル料理を作り、実食して地域の恵みを味わった。
総合的な学習の時間に実施。下國シェフが視聴者の悩みを解決するため、依頼があった自宅へ駆け付ける企画に、三品校長が直接応募し、実現した。
材料は穂別地区の農家で生産したナスやピーマン、カボチャを使用。シェフの手ほどきを受けながら、炒めたナスを細かく切って味付けし、シカ肉のステーキに使うソースを作ったほか、ピーマンを混ぜ込んだご飯を仕上げた。カボチャを使ったムニエルでは、カボチャの皮や種でだしを取るなど、シェフならではの発想で周囲を驚かせる一幕もあった。
作った後は、料理を実際に試食。菅原史織さん(14)は「やったことがないことばかりで楽しかったし、全部おいしかった。そんなに難しくなかったので(自分でも)作ってみたい」と話した。下國シェフは「料理は素材をどんどんおいしくさせるのがいいところ。みんなでこうして作ったものを食べることもスパイスになる」と語り掛けた。
この日の撮影の様子は10月に放送される予定。午後からはキャリア教育の一環で下國シェフの講演が行われ、生徒や保護者らが貴重な話に耳を傾けた。