新型コロナウイルスの流行が健康な日本人の生活習慣に及ぼした影響を調べたところ、運動習慣と体格指数(BMI)の二極化が進んだ可能性が示されたと、東京慈恵会医科大などの研究グループが発表した。
研究グループは、コロナ流行の第3波~第5波に当たる2020年10月~21年10月にインターネットでアンケートを5回実施。1万6642人の回答を基に、1週間の運動日数(運動習慣)やBMIの変化を調べた。
分析の結果、全体の平均運動日数は増えていたが、極端に運動日数が減った人も経時的に増加していた。BMIのばらつきも男女とも大きくなっていたことから、健康への影響の二極化が進んだ可能性が示された。
さらに、高齢の女性、コロナに感染した男性、中年の男性は過体重(BMI25以上)になるリスクが高かった。
(メディカルトリビューン=時事)