京都アニメーション放火殺人事件で、青葉真司被告(45)の被告人質問は7日の第3回公判から始まる。第9回公判まで連続して予定され、事件に至る経緯や動機について集中的に審理される。
公判は全24回で、うち11回が被告人質問に割り当てられている。
7日から始まる被告人質問は弁護側の主尋問で行われる。14日からは主に検察側が質問し、被害者参加制度で遺族や被害者も被告に直接質問するとみられる。事件の目撃者や京アニの八田英明社長、京都市消防局職員の証人尋問もあり、その後に再び被告人質問が予定されている。
10月23日の第14回公判からは刑事責任能力の有無が審理される。検察側と弁護側が冒頭陳述で立証内容を説明し、起訴前と後に精神鑑定を実施した医師2人の証言を踏まえ、11月6日に中間論告・弁論を行い、裁判官と裁判員は中間評議に入る。
11月27日以降は量刑が争点となり、遺族や被害者の意見陳述などが行われる。被告人質問も行われる予定で、12月7日の第23回公判で検察側が最終論告で求刑するなどして結審する見通し。
公判に先立ち、裁判員6人に加え、通常は数人の補充裁判員も6人選任された。