アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道(REH)は8月30日、インターネット上に構築された3次元の仮想空間「メタバース」内でファンと交流するトークイベントの体験会を行った。ファンクラブ会員を対象に、選手からはFW中島彰吾が参加し、高田航太マネジャーが進行役を務めた。
道内外の遠方のワシスタント(ファンの呼称)にも、選手と交流する機会を拡充しようと挑戦した初めての試み。パソコン上には仮想ながらも、近い距離で選手とファンが触れ合う姿が映し出された。
トークイベントは「レッドイーグルスの練習ってどんな感じ?」がテーマで、氷上練習の動画を一緒に観覧。パックを相手に奪われないように体を使う「パックプロテクション」、パックを持つ相手をフェンス側へと方向付け、追い込みながら守る「アングリング」など、通常見学しているだけでは分かりにくい基礎的な練習の意図などを中島が解説した。その後も「ピリオド間、選手たちはどう過ごしているのか」「チームで一番食いしん坊は誰か」といった質問に答えるなど、参加者たちは和やかな時間を過ごした。
メタバースが初体験だった中島は「気軽に質問をしてもらえたし、普段、面と向かい合って話をする機会もないので面白かった」と笑顔を見せた。
REHはメタバースを利用したイベントについて、今後も参加者からのアンケートの集計結果を基に取り組んでいく考え。田中強チーフマネジャーは「将来的には、仮想空間内のグッズ販売やパブリックビューイングなども目指したい」と話した。