ウクライナのゼレンスキー大統領は、再選を目指し来年の大統領選に出馬する意向を明らかにした。現地メディアが31日、ポルトガル公共放送RTPのインタビュー内容として一斉に伝えた。
ゼレンスキー氏は2019年に就任後、支持率が低迷した時期もあったが、昨年2月からロシアの侵攻を受ける中で「戦時大統領」として国民を団結させた。「(ソ連崩壊後)過去30年で最良の大統領を得た」(イェルマーク大統領府長官)と評価する声も出ていた。
ただ、ウクライナは現在、戒厳令下にある。こうした状況で選挙が実施できるのかどうか、ウクライナ国内で議論になっている。
ゼレンスキー氏は今回のインタビューで「24年、もし戦争が続いており、それでも選挙が行われるとしよう。私は人生において自分の国を見捨てることは決してない」と強調した。その上で「憲法を保障し、いかなる場合も擁護する」と決意を示した。
選挙を実施する場合、ロシア軍の攻撃が続く前線などで安全を確保するとともに、国内外にいる大勢の避難民にも投票の機会を与える必要性があるとも語った。