家族を介護している介護者で、自身のかかりつけ医から継続的に手厚いケアを受けている人ほど、介護に伴うストレスが低かったと、筑波大などの研究グループが発表した。
研究グループは、茨城県内で要介護認定を受けた家族を介護する人で、かかりつけ医がいる406人にアンケートを実施。「近接性」「継続性」「協調性」などの項目で評価したかかりつけ医機能と、介護負担尺度から評価したストレスとの関連を解析した。
その結果、高いかかりつけ医機能を受けている家族介護者ほど介護に伴うストレスが低く、特に「継続性」「包括性」(必要なときに幅広いケアや助言を受けられる)の評価の高さが影響していた。研究グループは「介護者のストレス低減に、かかりつけ医のケアの手厚さが関与した可能性がある」としている。
(メディカルトリビューン=時事)