海外旅行に出掛けた人の半数以上が旅先で体調不良を経験したことがあると、国立国際医療研究センター病院が発表した。
海外では、日本でかかりにくい病気に感染するリスクや、体調が悪いときにすぐ病院を受診できない可能性がある。同院は6月、5年以内に海外旅行に行った20~59歳の男女400人を対象に、旅行先での体調や薬の使用に関するアンケートを実施した。
その結果、旅行先で体調不良を経験した割合は半数を超え、症状としては下痢(28・8%)や腹痛(23・8%)、発熱(20・3%)が多く、約3割の人が旅行中に抗菌薬を購入していた。
同院は、海外旅行前の準備として、厚生労働省や外務省のホームページで旅先の感染症流行状況などを確認し、抗体検査やワクチン接種を検討することや、日本語が通じるスタッフがいる現地医療機関を調べておくことを勧めている。
(メディカルトリビューン=時事)