環境条件や活動内容などに基づいて深部体温を予測し、個別に熱中症リスクを予測して予防につなげるスマートフォン用アプリ「Heat_Health」を開発したと、大阪公立大大学院などの研究グループが発表した。
熱中症予防策として熱中症警戒アラートなどの情報発信が行われているが、人によって環境条件などは異なり、個別にリスクを把握するのは難しい。
研究グループは、気温、湿度、風速などの環境条件、身体活動や身長・体重などの情報、服装といったデータに基づき深部体温を予測し、水分補給や休息など熱中症を予防する行動を促すアプリを開発。37人の健康な人に使ってもらい、アプリの精度を検証した。
その結果、暑熱による障害が起きやすくなる深部体温38度以上の人は92・9%、38度未満は90・0%の精度で予測できた。
(メディカルトリビューン=時事)