【ニューヨーク時事】2020年米大統領選の敗北を覆そうとしたとして南部ジョージア州フルトン郡の地区検察に起訴されたトランプ前大統領は24日、同郡アトランタの拘置所に出頭した。通常の逮捕手続きを行うため、検察側が日までに任意出頭するよう求めていた。
米メディアによると、当局は特別扱いをしない意向を示しており、トランプ氏は、指紋採取や「マグショット」と呼ばれる顔写真の撮影に臨むとみられる。大統領経験者がマグショットを撮られるのは米史上初めて。トランプ氏の起訴は4回目だが、知名度が高く、逃亡の恐れがないことから過去3回の起訴時には撮影が行われなかった。
トランプ氏は24日、東部ニュージャージー州から空路アトランタへ向かった。既に検察側と保釈金20万ドル(約2900万円)の支払いで合意しており、手続きを終え次第、すぐにニュージャージー州に戻る見通し。
トランプ氏は14日、側近ら18人と共に起訴された。ジョージア州での大統領選敗北を覆すため「犯罪集団」を結成し、州当局などに不正をそそのかしたり、集計手続きを妨害したりした疑いが指摘されている。