厚真町のスポーツの祭典「集まリンピック」(町民体育祭)が20日、町内本郷のかしわ公園野球場で4年ぶりに開かれた。子どもから一般まで幅広い年代の町民が12自治会から約500人参加したほか、地元ゆかりの人たちが加わり、バラエティーに富んだ種目に挑戦。心地よい汗を流しながら、親睦を深めた。
競技は、自治会単位で6人1組になって出場する「ムカデ大レース」や大縄跳び、玉入れをはじめ、年代を混成した8人でゴールを目指す混合リレー、小中学生対象の「借り人競走」など、新種目を含む12種目。団体競技では声を掛け合い、一丸となって挑んだ。
また特別ゲストとして、バスケットボール・レバンガ北海道代表の折茂武彦さん、女子バレーボール元日本代表として五輪2大会の出場経験がある成田郁久美さん=現アルテミス北海道監督=、スピードスケートサラエボ冬季五輪日本代表の鈴木靖さん、女子サッカーチーム「ノルディーア北海道」の選手らが各種目に参戦。トークショーやデモンストレーションでも町民と交流し、イベントに花を添えた。
集まリンピックは、例年夏に行っていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年から3年連続で中止した。今大会は4年ぶりの開催となり、20回の節目も迎えた。
閉会式で、町体育協会の吉岡茂樹会長は「自治会の親睦、融和を深める大変意義深い大会となった。あすからの営農、商いにもつなげて精を出していただければ」と参加者にねぎらいとエールを送った。折茂さんは「こういう形式の運動会に出るのは初めて。コミュニケーションを取らないといい結果を出せない」と振り返り、「今後も厚真町といろんな関係を築いていけたら」と話していた。