【ラハイナ時事】米ハワイ州マウイ島で起きた山火事で、被災者支援のため現地入りした日本のNPO「ピースウィンズ・ジャパン」(本部・広島県神石高原町)のスタッフ3人が17日、取材に応じた。避難生活の長期化が見込まれる中、海外事業部の内海旬子さんは「現状を確認し、必要とされる物資を配布し、役に立てる部分を見極めて、やるべきことをやる」と語った。
3人は支援の第1陣として16日に到着し、被害が甚大だった同島西部ラハイナを視察。内海さんは「一面全部焼けていた。コミュニティー再建は年単位になるのではないか」と話した。カメラマンの近藤史門さんは「支援を行き渡らせることで、コミュニティー再建に力を貸したい」と意気込んだ。滞在は10日間を予定している。
避難住民に対する「メンタルケアのニーズが高まっている」と語ったのは、看護師の町田友里さん。トラウマ(心的外傷)によるフラッシュバックが、被災直後だけでなく中長期的に現れることもあるため、地域での取り組みが必要だと指摘した。