都市で暮らす親子に地方の自然や文化、産業などを体感してもらうプログラム「ポケマルおやこ地方留学」が19日まで、厚真町などで開かれている。東京など関東圏を中心に小学生11人と保護者が参加しており、農業や漁業、動物との触れ合いなど地域での生活を満喫している。
子どもの自然アクティビティと大人のワーケーションを組み合わせた地方体験プログラムなどを企画する「雨風太陽」(岩手県花巻市)が主催。7月下旬から今月中旬までの夏休み期間中に合わせて厚真町など全国5カ所で実施しており、厚真町では初開催。地域の困りごとを解決する地元の会社「ミーツ」とタッグを組んで、それぞれの親子を6泊7日の行程で順次受け入れ、プログラムを提供している。
今回の一行は13日に来町。山で伐採した木を馬で運ぶ馬搬などをこれまでに体験し、15日には町内で開催された盆踊りに参加。16日には空知管内栗山町まで足を延ばし、牛の餌やりをしたり、牧場でトラクターに試乗したり、牧草ロールの上に乗って遊ぶなどして楽しいひとときを過ごした。
17日は町総合福祉センターでせっけん作りを体験し、浜厚真のめぐみ水産でサケのあら汁や干物作りに挑戦した。魚のうろこ落としなどにも挑み、漁業の一端に触れた。
岡山県倉敷市から参加した岡野桃花さん(9)は「岡山県は暑いが、北海道は涼しくてびっくりした。うろこ落としが思ったより上手にできてうれしかった」と話していた。