日中はサバやイワシのサビキ釣りの人たちが並ぶ苫小牧港・西港のキラキラ公園も、夕方になると穏やかな雰囲気になる。前週紹介した入船公園に続き、今週は宵のキラキラ公園・北埠頭(ふとう)でライトゲームを楽しんだ。
用意したのは前回と同じ長さ6・1フィート、ルアー重量0・5~12グラムに対応したルアーざおと2000番の小型スピニングリール。PE0・3号を道糸として巻いてあり、これにナイロン3号のリーダーを50センチほどつないである。リグは、今回も2グラムのジグヘッドからスタート。ワームは1インチ強のシャッドテール、カラーはグロータイプを選択した。
今回もまずは足元の魚の反応を見る。手前にいる魚の様子をうかがい、反応が悪ければ少し重めのリグに変更し、狙う範囲を10~20メートルほど沖目に広げる作戦だ。
釣りは西端からスタート。周りにはサビキや投げ、浮きの釣り人がいる。ここはフェンスから岸壁まで少し間隔があるため、6フィートのさおだと手を伸ばしての釣りになる。水深は7・5メートル。仕掛けを落とし、出ていくラインが止まると着底。まずはゆっくりとリールを巻いた。2、3度繰り返しても反応はない。
再び仕掛けを底に落とし、今度はリールひと巻き単位でそれぞれの棚を探る。都度さお先を2、3度動かして誘いを掛けた。壁際、底から1メートル強の辺りで魚信。リールを巻くと20センチ弱のクロソイが顔を見せてくれた。
今度は少し仕掛けを投げ、カーブフォールでゆっくりと沈めた所からリールを巻いて探った。するとフォール中にラインの出が止まった。さおをあおるとやや強い魚信。ググッという手応えににんまりしながら上がってきたのは20センチ強のガヤ(エゾメバル)だった。探り続ければもう少し大物も釣れそうな雰囲気だが、1時間ほどでソイとガヤ合わせて6匹を釣ってタイムアップとなった。
実はこの日、さお先を一気に絞る大きな魚信があった。ドラグを鳴らしてスプールがいい勢いで逆回転。想定外の展開に慌て、形勢を立て直すためにドラグを少し締めようとした瞬間、フッと軽くなってラインが風になびいていた。何する間もなくのラインブレーク。ショックリーダーが切れていた。大サバの可能性もありそうだが、正体は分からない。宿題を残しながら、さおを畳んだ。