13日の朝早く、居間の窓を思い切り開けてみた。体のしんまで染み込むような寒さを感じた。14日朝には寒さがもっと強くなった。温度計の数字はさほど変わらないのに朝夕の空気は、もう秋を含んで冷たい。間違いはない。しかし―。
天気予報の判断が難しい。地球温暖化や何万キロも東の太平洋の海面温度の上下によるという大きな変化の時代の到来、影響の見極めの必要性は分かっても、もっと身近なきょうあすの天気がどうにも分かりにくい。台風7号に関していえば線状降水帯という雨雲の塊が、台風本体から数百キロも離れた場所で大雨を降らせ続けたりもする。きのう、テレビを見ながら気をもみ、同情した鳥取県の人たちの恐怖も、台風の移動図とは重なりにくい。関西では風が強まり、関東では危険な暑さ、東海地方は―と、頭の中の古地図を何枚継ぎ足しても見えてこない。
けさ目覚めると台風は能登半島の西側の日本海。北海道の西南は今後風雨が強まるらしい。気象解説担当者の説明にうなずきながら新聞天気欄も確かめる。
テレビ画面の左と上にはきょうも青い帯。帯の中では警報や注意報の大きな文字が動き続ける。きょうとあすは北上する台風の動きと息遣いに警戒を。それが終われば北海道の秋も本物か?。(水)