スポンジ製の刀を使った「戦(いくさ)チャンバラ合戦in白老~夏の陣」が6日、白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館の芝生広場で開かれた。道内初上陸のイベントで、町内外から約90人が参戦し、爽やかな汗を流した。
チャンバラ合戦は、東京に本社を持つ会社IKUSAが運営するイベント。参加者は安全なスポンジ刀を持ち、「命」に見立てた赤や青のカラーボールを肩に取り付け戦に出陣。カラーボールを刀で落とされると「討ち死に」となる。
合戦が始まると、子どもも大人も入り乱れて討ち合いとなり、老若男女が歓声を上げながらチャンバラごっこを楽しんだ。両親と兄の4人で参加した萩野小学校3年の乳井柊人君(8)は、最後まで勝ち残った3人のうちの一人。「緊張したけど最後まで楽しめた。最高の夏の思い出ができた」と顔をほころばせた。
同社に企画を持ち掛け実現させた町地域おこし協力隊員の鄭延雪(てい・えんせつ)さん(34)は「笑顔のはじける場面が見られ、本当に良かった」と喜んだ。会場を提供した同資料館の武永真館長は「参加者の多くはチャンバラで汗をかいた後、資料館に足を運んでくれた。まちの歴史に理解を深めるきっかけになったならうれしい」と語った。