港の夜釣り 夏の風情 入船公園で遊ぶ

  • 釣り
  • 2023年8月10日
ワームへの反応が良いガヤ。手軽に楽しめるターゲットだ
ワームへの反応が良いガヤ。手軽に楽しめるターゲットだ
公園の対岸は製油所などの照明が輝く。港の夜景も味わいがある
公園の対岸は製油所などの照明が輝く。港の夜景も味わいがある

  夏本番、宵の涼しい時間帯に楽しめるのが波止の根魚釣りだ。照明や水際にフェンスがある苫小牧港・西港の入船公園に、短く軽いルアーざおとワームを持って出掛けた。

   狙うのは根魚で主にエゾメバル(ガヤ)やソイ。日中でも釣れるが、日が沈む頃から食餌行動が特に活発になる。岸壁付近に居着きの魚を狙いたい。

   退社後の夕方、入船公園に出向いてトライした。用意したのは長さ6・1フィート、ルアー重量0・5~12グラムに対応したさおと小型スピニングリール。道糸はPE0・3号でフロロカーボンのリーダーを1メートルほどつないだ。ワームは1インチ強のシャッドテール系、色は水中で目立つグロータイプを選択。2グラムのジグヘッドにセットした。

   まずは足元。ジグヘッドを壁際に落とし、着底後はさお先を小刻みに動かしながらリールをゆっくりと巻く。底から1メートルの辺りで「コン」と魚信。軽く合わせて最初に現れたのは20センチを切るかわいらしいガヤ(エゾメバル)だった。短めで軽い「ライトタックル」用のルアーロッドだから、さおは結構しなる。写真を撮ってリリースした。

   日が沈んだ頃から風が少し強くなった。ライトタックルは、さおとルアーやシンカー(重り)などの道具を詰めたバッグだけで足りるため、機動的な釣りができる。風の向きを考慮して場所を移った後は、ルアーを少し沖目に投げるためにジグヘッドを5グラムに変更。ワームは蛍光色のカーリーテールタイプに変えた。すると表層近くで「ククッ」と手応え。今度は20センチのガヤが顔を見せてくれた。

   調子に乗ってサイズアップを狙う。魚は岸壁でできる照明の陰の付近を泳いでいるようだ。キャストしてジグヘッド着水後、三つほどカウントを取ってからリールをゆっくりめに巻いてルアーを泳がせた。

   今度はこれまでより少し強い魚信だ。時折ぐいっと引く手応えを確かめながら、上がってきたのは25センチのガヤだった。

   公園はベテラン然の釣り人もいれば、小学生の子ども連れの釣り愛好者や若いカップルも。家族や仲間と連れだって宵の時間帯、涼みながら釣り糸を垂れたり、出港するフェリーに手を振ったりする様子に夏の夜釣りの風情を見る。

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