白老町の地域おこし協力隊員に1日付で就任した小箱駿太さん(28)は8日、町役場で大塩英男町長から委嘱状を受け取った。小箱さんは町で初めてスポーツ振興を担当する協力隊員で、「スポーツの楽しさで人と人とを結び、交流人口を増やしたい」と目を輝かせた。
大塩町長は町が1976年にスポーツ都市宣言をしたことに触れ、「まちの仲間として心強い。スポーツの力で町民らに魅力を発信し、活性化につなげて」と激励した。
小箱さんは札幌市出身。小学校でサッカー、高校、大学時代はハンドボールに熱中した。神奈川大学卒業後、札幌市内で小学校教諭を務め、総合型地域スポーツクラブ「サフィルヴァ」(同市)のハンドボールチーム活動にも関わった。
今年3月に退職し、「スポーツで子どもからお年寄りまでをつなぐ手伝いをしたい」と隊員を志望。「大会やイベントの開催で道内外から人を呼び込みたい」と意気込む。
白老町は地域おこし協力隊の制度運用を2016年度から始め、隊員は通算21人目。現在は小箱さんを含め8人が活動している。退任13人のうち9人は町内に定住し、起業して活動を続ける人もいる。