大学教授や厚真町内で津波浸水区域に該当する自治会の会長、関係機関らでつくる「厚真町津波防災地域づくり推進協議会」(定池祐季会長)は8日、上厚真地区の厚南会館で会合を開き、事務局の町は津波浸水区域の浜厚真地区において、津波避難施設(津波避難タワー)を整備する考えがあることを明かした。
日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震、津波への備えをまとめた「津波防災地域づくり推進計画」の骨子案で示した。町は「決定ではない」とした上で、整備は来年度から、完成は2025年度以降を想定。背景として6月中に行った地区別の懇談会で「(浜厚真地区以外の)他の地域やサーファーの方から、浜厚真の住民を心配して上がった意見」と説明した。
このほか、ソフト対策として災害時の見回り・助け合い対応や高規格道路避難ポイントの利用方法の周知、学校やサーフィン利用者の防災訓練などを記載している。
次回の協議会は11月中旬を予定しており、今後の地区懇談会などで出される意見を踏まえて追記・修正を加えた同計画の素案を提示する考えだ。