(中)掛け替えのない直接交流

  • 未来につなぐ 苫小牧、八王子姉妹都市50年, 特集
  • 2023年8月8日
交流を楽しむ苫小牧、八王子両市の子どもたち

 「またね」「苫小牧に行くからね」と名残惜しそうに手を振り合う苫小牧、八王子両市の子どもたち―。

 苫小牧市こども研修事業2日目の7月27日、苫小牧の小中学生34人は、八王子上壱分方(かみいちぶかた)小学校で学童保育所の小学1~3年56人との交流会に臨んだ。

 6グループに分かれ、地元の児童約10人にローテーションで苫小牧の名所や名物、脱炭素の取り組みについて紹介。昼食も共にし、半日を一緒に過ごした。

 「苫小牧って聞いたことありますか」から始まった交流会。大きく「苫小牧」と書かれた紙を見せ、「この漢字でとまこまいと読みます」と説明すると、八王子の児童たちは聞き慣れない自治体名に「トマトマイ」と笑ったり、一度で覚えられず「トマ?」と首をかしげたりしていた。

 まちの紹介はクイズ形式にしたり、写真や動画を見せたりと工夫。児童たちは興味深そうにホッキ貝やスモークサーモン、カレーラーメンといった苫小牧のグルメや樽前山、ウトナイ湖など名所に関するプレゼンテーションに耳を傾けていた。

 質疑応答では「樽前山って日本で何番目に大きいですか」「好きなアイスは何」「夏にジャンパーは着るの」といった子どもらしい質問で和み、昼食を食べ終える頃にはすっかり打ち解け合っていた。

 中でも目を引いたのは帰り際、高校生スタッフの中添裕貴さん(16)=苫小牧東高校2年=に懐いてしがみつく児童2人。誕生日が近かったことや好きな食べ物が同じだったことから話が盛り上がったといい、「(別れを惜しんで)やだ、やだ」と涙目で訴えていた。

 □   □

 わずか半日の交流で、古くからの友人のようになった両市の子どもたち。互いに「また会いたい」という声が相次いだ。

 「(次は苫小牧で一緒に)雪だるまを作りたい」と語ったのは、上壱分方小1年の落合梨花さん(6)。鎌田弥希さん(6)も「雪の中でかくれんぼしたり、アイスホッケーをしたりしたい」と交流の継続を望んだ。

 苫小牧側からも「オンラインで勉強を教え合えないか」「八王子千人隊踊りを一緒に踊りたい」といった声が上がった。光洋中2年の上野悠松さん(14)は両市が共に家庭ごみ減量に力を入れていることを踏まえ、「同じぐらいの年齢(の子ども同士)でごみ削減に関する知識を競い合ったり、クイズを出し合ったりする活動はどうか」と提案。若草小6年の木村奈乃絆(なのは)さん(11)は「八王子のみんなにも、私たちがやったような発表をしてもらいたい。(子どもが魅力を感じる)名所や名物を知りたい」と述べた。

 苫小牧市秘書広報課の野村美穂さんは「(姉妹都市交流の)こういう現場を見て、直接会うことって大事だなと再認識させられた」と強調。同市青少年課の原崇全さんも「直接会って生の声を聞けたことは、子どもたちにとっても大人にとっても良かった」と話した。

 (報道部・樋口葵)

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