フィンランド発祥のスポーツ「モルック」の体験会が5日、白老町東町のいきいき4・6で初めて開かれ、町内外から約10チーム40人が競技を楽しんだ。町社台のNPOウテカンパ(田村直美代表)の主催による初の取り組み。
モルックは二つのチームが点数の記された木製のピンに木の棒を投げ合い、倒れたピンの点数が50点ちょうどになるまで競う。分かりやすいルールで性別や年齢を問わず楽しめる。この日は1時間ごとに参加者を入れ替える4部制で行い、点数も30点に下げて何度でも楽しめるようにした。
誰もがあらゆる差を気にせずに楽しめる交流の場を―と模索していた田村代表が、知人を介してモルックの存在を知り、道具類を借りて実現した。会場には手話ができるスタッフや介護、看護スタッフも常駐した。
友人と2人で参加した町川沿の主婦小西妙子さん(75)は「点数計算に頭を使うし、(棒がピンに当たるまでの)緊張感もある。何度でもやりたいので、この先も競技を楽しめる場があれば」と話していた。