厚真町議会は7日、臨時会を開いた。胆振東部地震で自宅が被災した住民向けの災害公営住宅「新町のぞみ団地」(5棟20戸)の3棟6戸で雨漏りなどが発生した問題で、埋設排水管整備や屋根の防水塗装工事費など3000万円を盛り込んだ2023年度一般会計補正予算案を原案通り可決した。
町によると、同住宅は浸透方式にしていたが、昨夏の大雨時に地下水が上昇して住宅基礎が浸水する被害や、今年に入ってからの降雪の影響で雨漏りや床下の浸水被害が出ていた。
予算化を受けて町は、用水路までをつなぐ埋設排水管を整備するほか、一部敷地の位置を低くして流れをスムーズにする。また、雨漏りがあった3棟中2棟の屋根に防水塗装を行う。工事は秋口を予定しており、年内の降雪前に完成させる計画。町建設課は「抜本対策を講じ、住民の不安を払拭(ふっしょく)したい」としており、事前の説明も行う考えだ。