運動が2型糖尿病予防に有効 遺伝的リスク高い人でも

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  • 2023年8月8日

  2型糖尿病の予防には早歩きなどの中高強度の運動が有効で、遺伝的に2型糖尿病発症リスクが高い人でも運動による予防効果が期待できると、国際共同研究グループが発表した。

   研究グループは、2013~15年時点で糖尿病、心血管疾患、がんと診断されていない英国の5万9325人(平均年齢61.1歳)のデータを用い、2型糖尿病発症に関連する遺伝的リスクの高さ、運動が糖尿病に及ぼす影響などを調べた。

   その結果、6.8年間(中央値)の追跡調査中の2型糖尿病発症リスクは、運動強度が高い人ほど低く、運動量が多い人も低下していた。この関係は遺伝的リスクの高さにかかわらず確認された。

   また発症リスクは、1日の中高強度運動時間が5.2分以下の人と比べ、5.3~25.9分の人で37%、26~68.4分の人で59%、68.4分を超えた人で74%低下した。

  (メディカルトリビューン=時事)

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