不眠症状がある人は、症状のない人に比べ、脳卒中を発症するリスクが最大で51%高かったと、米国の研究グループが発表した。
研究グループは、米国の中高年の健康と退職に関する大規模研究の参加者のうち、調査開始時に脳卒中がなかった3万1126人(平均年齢61歳)を対象に、不眠症状が脳卒中リスクに及ぼす影響を解析した。不眠症状の程度は「寝付きが悪い」「眠りが浅く何度も目が覚める」などの頻度に基づき、0~8点に点数化した。
その結果、平均9年の追跡期間中の脳卒中リスクは、不眠症状がない人と比べ、症状のスコアが1~4点の人で16%、5~8点の人で51%高く、症状が重度になるほど脳卒中リスクが高まる可能性が示された。
また、スコアが5~8点の人の脳卒中リスクは、50歳以上で1・38倍、50歳未満で3・84倍と高かった。
(メディカルトリビューン=時事)