【ソウル時事】ソウル郊外・京畿道城南市の地下鉄駅周辺で3日、男が刃物を振り回すなどして14人が負傷した通り魔事件後、オンライン上で同様の犯罪の予告が相次いでいる。警察は「特別治安活動」を宣言し、警戒を強めている。
韓国メディアによると、5日午前7時までに全国で少なくとも42件の通り魔予告があった。駅や時間を指定し「刃物を振り回す」などと脅す内容で、既に警察が半数近くを検挙している。
尹熙根警察庁長官は4日記者会見し、「市民を狙った凶悪犯罪は事実上テロ行為だ」と非難。利用者の多い公共スペースの巡回を強化し、凶器を用いた犯罪には銃器使用もちゅうちょしないと表明した。
韓国では最近、刃物を使った通り魔事件が続いている。7月21日、ソウル南部の地下鉄新林駅周辺で男が刃物で通行人に切り付け、1人が死亡、3人が負傷。今月4日にはソウルの高速バスのターミナルで刃物を所持していた男が警察に逮捕された。人的被害はなかった。