市民おどり4年ぶり復活 とまこまい港まつり名物 笑顔はじける踊り手に声援

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  • 2023年8月5日

  第68回とまこまい港まつり(実行委員会主催)2日目の5日、新型コロナウイルス禍で中止が続いていた市民おどりが4年ぶりに復活した。町内会や企業、学校など22団体・約1480人が出場し、中心市街地でパレードを展開。沿道の観客の声援を背に、苫小牧おどりを披露した。

   コースは大町寿総合福祉会館前をスタートし、市道一条通からシンボルストリートを抜け、王子通付近で終了する約900メートル区間。出場団体数の減少などから苫小牧サンバは踊らず、苫小牧おどりのみで実施した。

   通算38回目の出場となった第八区自治会(平田栄美子会長)は約40人がそろいの浴衣姿で参加。平田会長は「4年の空白期間と午前中の実施なので、参加者が集まるか不安だったけど、無事に参加できて良かった。沿道も例年よりもたくさん人がいて、盛り上がったと思う」と額の汗を拭った。

   初参加のHISAE日本語学校(若草町)は、スリランカやネパール、ロシアなど外国出身の学生や職員ら約20人でパレード。学生たちにとって日本の祭り参加は初めての経験で、覚えたての苫小牧おどりをはつらつとこなし、ネパール出身のデビヤニ・ダヌクさん(18)は「とても楽しかった。(見物客から)『頑張れ』と言ってもらえて、うれしかった」と話していた。

   コース沿いには踊り手にお茶やお酒を振る舞う飲食店も。毎年のように市民おどりを見物に来ているという市内末広町の嶋田優姫さん(42)は「苫小牧が大好きなので、地元の祭りは何よりの楽しみ。マスクを外し、笑顔で踊る姿を見られて感動した」と港まつり名物の復活を喜んだ。

   6日は同じコースで、午後0時15分からマーチングフェスティバル、同1時からポートカーニバルも予定。表彰式はいずれも同日午後5時10分から、中央公園(若草町)のメイン会場ステージで行う。

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