白老町教育委員会は4日、町内の小中高校生を対象にプログラミングの基礎力や課題解決の力を身に付ける講座「デジタルサマーキャンプ白老」を町コミュニティセンターで開講した。6日までの3日間、専門的な知識や技術を持つ講師から直接指導を受けることができ、町内の児童生徒22人が参加した。
夏休み中に現役大学生からプログラミングのスキルを学び、論理的思考、創造性、問題解決能力などを育む取り組み。プログラミング学習が2020年以降、小中学高校で必修化されたことを背景に、町が昨年初めて企画した。
都内や道内の現役大学生5人とICT(情報通信技術)を基軸とした教育プログラムを提供するマナビット(本社函館市)の藤澤真緒社長が講師やサポート役を務めた。
講座は、ブロックを組み合わせたり、アニメーションを作成したりする「初心者コース」と、11月開催予定の北海道プログラミングコンテスト出場を目指して、企画書の作成から作品発表まで一連の流れを体系的に学ぶ「チャレンジコース」の二つ。
初心者コースでは、児童生徒らが大学生の解説とともにパソコンの画面上にいる猫やサッカーボールを並べたり、動かしたりした。プログラミングの基礎を和気あいあいとした雰囲気の中で学び、5日以降は魚を泳がせ、画面上で水族館を作るプログラムに挑戦し、最終日に発表するという。
参加した萩野小1年の井上匠紀君(6)は「プログラムは楽しい。いつか車を走らせるゲームを作りたい」と目を輝かせていた。