国際協力機構(JICA)の招きで来日している南米パラグアイの観光庁や農牧省職員、南部イグアス市やホエナウ市の市長ら8人が4日、白老町を訪れ、町内の観光施設を視察したほか実業家らと交流した。パラグアイ国内の地域開発に関して、日本の「道の駅」に学ぼう―と、7月19日から8月9日までの日程で来道している。
一行は札幌市や恵庭市、ニセコ町、函館方面などを巡回。1日には安平町の道の駅あびらD51ステーションも訪れた。
この日は観光案内所があるポロトミンタラを視察後、いきいき4・6で、地場産食材を使った商品開発などを手掛けるBLUE SALMON(ブルーサーモン)の貮又聖規代表(51)の講話に耳を傾けた。貮又代表は、地域の景観や歴史など文化的背景を生かした地域産品の魅力づくりと商品開発などについて語った。
地域固有の文化伝承やアイヌ民族の精神文化について強い関心を示したイグアス市長で、道内にルーツのある日系2世のマコト・マウロ・カワノさん(47)は「道の駅の整備にからむ地域ならではの商品開発についてヒントを得た思いがする。ルーツや文化に基づくストーリーを重視する必要性を痛感した」と語った。
5日は民族共生象徴空間(ウポポイ)を視察した。