厚真町議会復興特別委員会(伊藤富志夫委員長)は2日、胆振東部地震で自宅が被災した住民向けに整備した新町地区の災害公営住宅「新町のぞみ団地」(5棟20戸)の3棟6戸で、雨漏りが今春までに相次いで発生したことを受け、再発防止を図るために屋根の防水塗装を計画していることを明かした。
新町の災害公営住宅は、震災で住まいを失った町民の新たな住居として2020年10月に完成。2月に雨漏りや床下の浸水があり、生活する部屋が水浸しになったため、トイレが使用できないなどの支障が出た。屋根の板金接合部や窓枠の隙間などを手直ししてきたが、さらに対策を講じる。
このほかにも、雪解けの水が裏口ポーチに流入したり、昨夏は大雨で起きた地下水の上昇で住宅基礎が浸水したりする被害が出ていた。町はその都度対応してきたが、抜本的な対策として建物基礎よりも低い位置に排水管を埋設する。