災害や不慮の事故などで人生の考え方が変わってしまうことはそうないと思っていたのですが、そんな私が日本人の2人に1人がなるというがんになりました。
発見のきっかけは、2011年4月の健康診断で胃の上部に影があると言われたこと。1年後、内視鏡で健康診断を受けたところ、数カ所調べられました。後日、再診通知が来ましたが、忙しさを理由に無視しました。12年5月に代表取締役社長に就任してさらに先延ばしにしたのですが、13年に先代社長が亡くなり、これから先は体が資本と判断。再検査を受けました。
予想通り食道がんと言われ、頭の中が真っ白になり何もなくなった時に助言を受け、とある病院を紹介していただきました。
後日、その病院で再検査し、内視鏡手術を受けました。全てを取り切れず、食道の切除と投薬などによる治療法があると説明を受け、家族と相談の上、外科手術を選択しました。入院や療養については、機会があればお伝えしたいと思います。
順調に回復していましたが、その後の8年の間には下咽頭がんになり、さらに胃がんも経験し、毎年検診を受けています。3病院の先生との出会いで自分が生かされ、元気に生活できることに感謝しており、私が受けた恩を生かし、これから出会う人たちを大切にし、毎日を笑顔で送りたいと思っています。
もちろん妻と家族への感謝の念、少しでも長生きして社会の役に立ちたいとの思いがあります。それから社員の健康と健康経営、さらにRFLJ(リレー・フォー・ライフ・ジャパン)2023とまこまいでのボランティア活動を大切にしています。
(電気工事西川組社長・苫小牧)