妊娠前の減量 産後うつに関連

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  • 2023年8月1日

  妊娠前の減量行動が産後うつの発症リスク増加に関連し、体格指数(BMI)によって減量行動の産後うつへの影響が異なることが分かったと、鳥取大の研究グループが発表した。

   研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査」に参加した6万2020人の女性を対象に、食事の量を3分の2以下に減らす▽間食や夜食を減らす▽痩せ薬を使う▽運動する―などの七つの減量行動を妊娠前1年間に行ったかについて質問。BMI別で減量行動と産後うつとの関連を検討した。

   その結果、減量行動を一つ以上行うと産後うつの発症リスクが高く、痩せ形のBMI18・5未満では食事量を減らす、間食や夜食を減らす、ダイエット食品を食べる、喫煙を行うとうつのリスクが増加し、18・5以上25未満の正常範囲の人は減量行動全てが関連していた。一方、肥満女性は喫煙のみが影響し、研究グループは「痩せ形、標準体形の人の過度な減量行動が産後うつのリスク増加に関連があった」としている。

  (メディカルトリビューン=時事)

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