まちのガイドサービス活動を展開する「白老おもてなしガイドセンター」(岩城達己代表)は8月1日から、駅北観光インフォメーションセンター「ポロトミンタラ」の一角に案内カウンターを設ける。観光客や町民に白老町の魅力を伝えるとともに、ガイド業務のニーズ開拓を目指す。
同会は、町が地方創生交付金を活用して2019、20年度に実施した「おもてなしガイド人材養成講座」で学んだ町民有志17人が、21年4月に結成。旅行者に豊かな自然や歴史、アイヌ文化など白老の魅力を発信しているほか、ガイド人材育成やスキルアップに向けて自然や歴史の座学と実地研修なども企画。さらに案内ルート開拓やプログラムの開発などガイドメニューの充実も図っている。
同センターが扱うガイドメニューは▽ポロト自然休養林散策コース▽町内を遡上(そじょう)するサケのウオッチングコース▽虎杖浜海産物と温泉入浴コース―などがあり、湿原散策や街歩きなど求めに応じたツアーを提供している。内容によるが1人3000円程度で、10人以上の団体には1万5000円からの価格で販売する。
岩城代表は「町内でも、町民ガイドが依頼できると初めて知る人が多かった。(案内カウンター設置は)スムーズでスピーディーな対応を実現できる」と意気込む。受け付け時間は午前10時から午後3時まで。
おもてなしガイド事業は21年10月からスタートし、22年3月までに15回実施。全国各地の計約200人を受け入れてきた。同会は白老観光協会の会員団体でもあり、旅行者の滞在型観光を促したり、リピーターを増やしたりするセンターの役割が期待されている。