安平町のあびら観光協会が主催するグリーンツーリズム事業「畑さんぽ」のメロン畑編が29日、同町追分地区のメロン農家で行われた。町内外から家族連れら15人が参加し、地元特産品「追分アサヒメロン」の栽培や仕組みについて理解を深めた。
町の基幹産業を学ぶと同時に旬の農産物を堪能できる「あびらベジナビ」の一環。地元の追分アサヒメロン組合の協力で農作物の収穫時期に合わせて普段立ち入ることができない畑の中を案内してもらい、農家の裏話や思いを聞くことができる。
この日は2019年に就農した追分美園の池田メロン農園を案内。ハウス内で栽培しているメロンの生育過程を実際に見てもらいながら、「この時期は外気温の暑さでハウス内は40度ほどにもなる」という苦労話や「食べてくれる人がおいしいと言ってくれることでモチベーションが高まる」という思いを伝えた。「ベテランの農家さんはネットの張り方で、生産者が誰なのかが分かると言われている」とのエピソードも語った。
夫婦で道内を旅行中に参加した三重県の斉藤ますみさん(64)は前日に安平町に入り、急きょ参加した。「アサヒメロンは赤肉でおいしいという印象を持っていたので参加した。受粉させるのにハチを使っていると聞いてびっくりした」と話していた。
この後、一行は選果場に移動してメロンを試食し、食べ頃になった旬の味覚を味わった。