24日、苫小牧市まちなか交流センター・ココトマで開かれたパブリックミーティングの取材を行った。中心市街地活性化や市が2021年3月に策定した都市再生コンセプトプランに盛り込まれたウオーカブル(歩きたくなるまち)について、出席者からさまざまな意見が出された。
長年苫小牧を見てきた出席者は「昔は活気があった。今は移動手段が中途半端で、外に出なくなった」と話し、若者からは「駅前は放置されているので関心がない」と厳しい指摘もあった。
33年前に苫小牧へ転入した身としては、幼少期、月に数回、家族でJR苫小牧駅周辺の商業施設へ買い物に行くのがうれしかった記憶がある。
歩きやすいまちづくりは必要だ。だが、現実を考えると、中心部に自動車の一時停車場があるとありがたい。市内は東西に長いが、バスを活用して訪れたい場所や催しが中心市街地にあれば、離れた場所に暮らしている人の移動も少しは見込めるかもしれない。(室)