心臓病の入院患者のうち、座ったり横になったりしている時間(座位行動)が長かった人は、短かった人に比べ退院時の身体機能が低かったと、神戸大学大学院などの研究グループが発表した。
研究グループは、2020年10月~22年7月に心臓リハビリテーションを受けた心臓病入院患者353人を、入院中の1日の座位行動が短いグループ(480分未満)と長いグループ(480分以上)に分け、退院時の身体機能について比較した。
その結果、168人(47・6%)が座位時間の長いグループに該当し、1日の平均座位行動に費やす時間は733・6分(約12・2時間)で、ほぼ半日を占めていた。
立位バランス、歩行、立ち座り動作などで評価する退院時の身体機能は、座位時間が短いグループに比べ、長いグループで有意に低かった。
(メディカルトリビューン=時事)