新潟県北部の阿賀野川流域で起きた第二水俣病患者らの日常を追った記録映画「阿賀に生きる」(1992年、115分)と、その後を記録した「それからどしたいっ!『阿賀に生きる』その後」(2022年、82分)の上映会が28日午後3時から、白老町東町のシマフクロウの家で開かれる。入場無料。
1992年の映画は自主製作ながら当時は異例の劇場公開を果たすなど国内外で高い評価を受けた。監督の故佐藤真さんらスタッフが川筋に住み込み、地域の人々を3年間にわたり撮影。山間に暮らす老夫婦や舟大工、餅つき職人らの生活を収録し、人生の達人ながら第二水俣病の被害者家族でもある現実を突き付けている。
第二水俣病は65年、阿賀野川上流で創業した化学工業会社の廃液で水銀に汚染された魚介類を食べた人が発症した。高度経済成長期における四大公害病の一つ。
会場は、アイヌ民族文化伝承者、宇梶静江さん(90)の活動拠点。問い合わせは井上さん 携帯電話080(5459)7788。