ショウガの香りがついた熱々の和風だしに浸るツブ貝。串で引っ張り出すと、程よくコリコリとした食感の肉厚の身が現れる―。
「海の駅ぷらっとみなと市場」で1日に開業した「港町トマコマイぷらっと店ゴーゴー食堂」の一品は、約10センチの大粒のツブ貝を5個載せた「つぶ焼き」(1078円)。鈴木一冴店長(27)は「苫小牧産のツブ貝を新名物にしたい」と意気込む。
禁漁期を除いて苫小牧で水揚げされたツブ貝を使い、下ゆでから毒を含む唾液腺(通称、アブラ)の除去まで、時間をかけて丁寧に下ごしらえする。同店で使う海産物はすべて隣接する丸水山本水産より仕入れ、鮮度も抜群だ。1個(275円)からでも頼め、多い日には200個超が売れる。
鈴木店長が約5年前に釧路の「つぶ焼き」専門店を訪れたことが、提供のきっかけ。メイン料理を考える中で1個からでも気軽に食べられ、かつ苫小牧産にもこだわれる「つぶ焼き」を選んだという。
「つぶ焼き」も含め錦町の本店とは異なるメニューが多く並ぶが、「どれも大満足してもらえると思う。ぜひ食べに来てほしい」と鈴木店長は自信満々だ。
苫小牧市港町2の2の5。営業時間は午前8時~午後4時。定休は水曜日。店内は40席。電話0144(37)5539。