ダイエットに関するカウンセリングを装い、インターネット広告を閲覧した人に「痩せるお茶」などの高額商品を次々と買わせる手口が目立っている。消費者庁は、1万3000人以上が勧誘を受けたとみて注意を呼び掛けている。
消費者庁によると、ダイエットに関するインターネット広告をクリックすると、無料通信アプリLINEで「友だち登録」され、食育健康アドバイザーなどを名乗る人物が接触。身長や体重、年齢などを尋ねて、「永遠にリバウンドしない」「追加費用は不要」として5万~8万円のダイエットプランに勧誘し、体質改善をうたう茶などを代引き配達で購入させる。
数日後には「脂肪を落とすには別料金が必要」などとして、脂肪溶解などをうたう十数万~数十万円の商品を次々に勧めた。購入を繰り返した結果、総額650万円を支払った人もいたという。
一度購入した客を狙い撃ちして高額商品を売り付ける手口は「次々販売」と呼ばれる。全国の消費生活センターには、40~50代の女性を中心に約200件の相談が寄せられたといい、消費者庁の担当者は「疑問があればきっぱりと断るか、(メッセージを)ブロックしてほしい」と話している。