上旬の日曜、NHKラジオ第1の子ども科学電話相談は動物や昆虫の特集。幼児や小学生からたくさん質問が寄せられていた。偶然聴いて勉強させられた。
世界にはパンダを含めて8種類のクマがいる。このうち日本には、北海道のヒグマ、東北以南のツキノワグマの2種類が生息している。パンダは、白黒の垂れ目の毛色や、木から何度でも落ちるこっけいな身のこなしがかわいくても、堂々の「クマ類」。クマ類は植物や動物のどちらも食べる雑食性が特徴の一つだ。
パンダは他の動物との餌をめぐる争いを避けるために、他のクマが食べない竹の葉を食べるようになったと分析されている。パンダの餌についての質問に、回答者は「タケノコだって食べるよ。養分は少なくてもたくさん食べることで栄養を確保する」。もう1種、コアラも食べ物を選んだ動物だそうだ。唯一の餌のユーカリの葉には毒素があるが食べ続けて毒を分解する内臓を獲得したという。
それにしても餌の選択はどんなふうに教え合ったのだろう。かわいい表情としぐさで黙々とモグモグか。美食だ栄養だと、時に身近な食料を粗末にした人類とは違う。食料も武器に戦争を仕掛け、鋭い目に薄笑いを浮かべて食料危機に拍車を掛ける人や国だってあるのだ。(水)